生理中にピラティスをするならどんな服装が良い?服装以外の注意点も徹底解説

「生理中はそんな服装でピラティスをすれば良い?」「そもそも生理中にピラティスをしても良い?」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?実は、適切な服装選びと無理のない動きを心がければ、ピラティスが生理中の不調を和らげてくれるんです。
この記事では、生理中にピラティスをするメリットや最適な服装の選び方、注意すべきポイントまで詳しく解説しています。ぜひ参考にして、生理期間中も快適にピラティスを楽しみましょう。

【現在の主な活動】
世界15カ国、日本80店舗以上展開の CLUB PILATES JAPAN プレジデント。 CLUB PILATES 養成コース(Teacher Training)マスタートレーナーとして CLUB PILATES のピラティスインストラクターを育成。 ピラティスのワークショップを多数開催。【経歴】
大学を卒業後、インテリアデザイナーとして店舗などの設計に携わる。 妊娠・出産を機に仕事を離れ、子育てが落ち着いた頃、ピラティスに興味を持ちパーソナルトレーナーやピラティスインストラクターとして活動を開始。 現在は CLUB PILATES のブランドプレジデントとしてインストラクターの育成や、事業の拡大に携わる。そもそも生理中にピラティスをしてもいい?

生理中でもピラティスを行えます。むしろ、やさしい動きを選べば血流を促し、体の冷えやむくみ、生理痛の軽減などにつながることもあります。ただし、体調や痛みの強さには個人差があるため、無理をしないことが大前提です。
生理中はホルモンバランスが変化し、体が敏感になりやすい時期。強い腹圧をかけるポーズや逆転系の姿勢は控え、呼吸を意識して体をゆるめる動きを取り入れると良いでしょう。骨盤をゆっくり動かすエクササイズや、背中をほぐすストレッチは血行を促し、下腹部の重だるさをやわらげる可能性もあります。
ピラティスをする時は体を冷やさないことも大切。腹巻を使う、常温の部屋で行うなど、快適な環境を整えることで安心して続けられます。生理中のピラティスは「整える時間」と考え、体が少しでも楽になるペースで取り組むことがポイントです。
生理中にピラティスをするならどんな服装が良い?

生理中のピラティスでは、体の冷えやムレ、締め付けによる不快感を防ぐため、いつも以上に「心地よさ」を重視した服装選びが大切です。
特にお腹や腰まわりを温かく守りつつ、動きやすく快適に過ごせるウェアを選ぶことで、生理中でもリラックスしてエクササイズに集中できます。ここでは、服装選びのポイントを詳しく解説します。
締め付けの弱いウェアを選ぶ
生理中はお腹や骨盤まわりがデリケートになりやすいため、締め付けの強いウェアは避けましょう。ピラティスでは腹式呼吸を多く行うため、腹部を圧迫すると呼吸が浅くなり、リラックス効果を妨げてしまいます。
ウエストまわりが柔らかい素材や太めのゴムを採用したウェアなら、体を伸ばしたときも快適に動けるでしょう。
濃い色のレギンス・ショートパンツを選ぶ
経血の漏れやシミを気にして集中できないのは、生理中のトレーニングでよくある悩み。そんな時は、ネイビーやブラックなどの濃いカラーを選ぶのがポイントです。色の濃いレギンスは経血が万が一漏れても目立ちにくく、心理的にも安心感が得られます。
また、カバー力の高い生地を選ぶことで、ショーツのラインが響きにくく見た目もすっきり。薄手の生地よりも密度の高い素材が安心です。
吸水ショーツ・ナプキン対応のインナーを活用する
経血の量が多い日でも安心して動けるようにするためには、インナーの工夫が欠かせません。特におすすめなのが吸水ショーツやナプキン対応のサポートインナー。違和感なく動ける設計で、生理用ナプキンのズレやムレも軽減できます。
レギンスの下に重ねてもラインが響きにくいタイプを選べば、ピラティス中も安心。清潔感と快適さをキープしてレッスンに集中できます。
体温調節しやすい重ね着スタイルにする
生理中はホルモンバランスの変化で体温が下がりやすく、冷えを感じやすい時期。レッスン中の温度変化にも対応できるよう、「脱ぎ着しやすい重ね着スタイル」にするのが理想です。
ウォームアップ時は薄手のパーカーやロングTシャツを羽織り、体が温まったらすぐに脱げるようにしておくとベスト。体温をしっかり保ちつつ、発汗してもすぐ乾く素材を選ぶことで、冷えやだるさを防ぎやすくなります。
生地の通気性・吸水性をチェックする
生理期間中は体が熱っぽく感じたり、汗ばみやすくなったりする方も、通気性と吸水性に優れた生地を選ぶことが大切です。
湿気をためこむとムレの原因になるため、コットンやモダール、テンセルなどの天然繊維系素材が快適に過ごせます。レッスン中のベタつきや冷えを防ぎ、快適な状態を長時間キープできます。生理中だからこそ、機能素材にこだわることが大切です。
生理中にピラティスをすると心も体も軽くなる!?

「生理中は動きたくない…」と感じる方も多いかもしれませんが、実は軽い運動は生理中の不快な症状を和らげる効果に期待できることもあります。
特にピラティスは、激しい動きが少なく呼吸を意識したエクササイズなので、個人差はありますが、生理中でも無理なく取り組みやすいエクササイズです。この章では、生理中にピラティスをすることで得られる効果について詳しく解説します。
血行が促進されて生理痛の緩和をサポート
生理痛の大きな原因のひとつは、骨盤まわりの血行不良です。血流が滞ると子宮周辺に酸素や栄養が届きにくくなり、痛みを引き起こす物質が蓄積されやすくなります。ピラティスは、ゆっくりとした動きで深層筋を刺激。全身の血流を促進する効果が期待できます。
特に注目したいのが、骨盤底筋群や腹横筋といったインナーマッスルへのアプローチ。これらの筋肉を意識的に動かすことで、骨盤まわりの血行が改善され、生理痛の緩和をサポートします。
深い呼吸を繰り返すことで副交感神経が活性化され、痛みを感じにくくなる効果も。無理のない範囲で継続することで、生理痛に悩む時間を減らし、快適に過ごせる可能性が高まります。
自律神経が整う
生理前から生理中にかけて、ホルモンバランスの急激な変化によって自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると、イライラや不安感、原因不明のだるさといった不調が起こりやすくなるのです。
ピラティスでは、胸式呼吸や腹式呼吸を意識しながら動くため、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。呼吸を深めることで副交感神経が優位になり、心身がリラックス状態へと導かれます。
むくみ・冷えを対策できる
生理中は体内に水分をため込みやすく、むくみや冷えを感じやすい時期です。特に下半身がむくむと血行不良がさらに進み、冷えや重だるさが増してしまう悪循環に陥りがちです。
ピラティスは、股関節や足首など大きな関節をゆっくり動かすエクササイズが中心のため、リンパの流れや血液循環を自然に促進する効果があります。無理なく全身を動かすことで、溜まった余分な水分や老廃物の排出をサポートし、むくみや冷えの対策につながるのです。
下半身の筋肉がポンプのように働くことでリンパ液や静脈血の流れが改善され、体幹の安定による姿勢改善が血流の滞りを対策します。レッスン後は体がポカポカし、冷えを感じづらくなる効果が期待できます。
リラックス効果が期待できる
生理中は、ホルモンの影響で気分が落ち込んだり、些細なことでストレスを感じやすくなったりします。
ピラティスは、呼吸と動きを連動させながら自分の体に意識を向けるエクササイズなので、マインドフルネスに近い効果が得られます。集中して体を動かすことで、頭の中の不安やモヤモヤから一時的に離れられ、心が落ち着きやすくなります。
また、適度な運動によって「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が促され、前向きな気持ちを取り戻しやすくなるのも嬉しいポイント。ゆったりとした動きと呼吸が心拍数を安定させ、マインドフルネスな集中によって雑念が減り、心が軽くなる効果も。
生理中にピラティスをする際の注意点

生理中のピラティスには嬉しい効果がたくさんありますが、いつも以上に自分の体の声に耳を傾けることが大切です。無理をせず、快適に続けるためのポイントを押さえておきましょう。生理中にピラティスを行う際に気をつけたい注意点について詳しく解説します。
体調がすぐれない日は無理をしない
生理中の体調は日によって大きく変わります。特に生理初日や2日目は経血量が多く、腹痛やだるさが強く出やすい時期です。そんな日に無理してピラティスを続けると、かえって体調を悪化させてしまう可能性があります。
「今日はレッスンに行く予定だったから…」と無理をするのではなく、その日の体調に合わせて柔軟に判断することが大切です。強い痛みや吐き気、めまいがある場合は、思い切って休む勇気も必要です。
体調が優れない日は、軽いストレッチや呼吸法だけにとどめ、本格的なエクササイズは体が楽になってから再開しましょう。自分の体を第一に考えることで、長期的に見てピラティスを続けやすくなるでしょう。
お腹を圧迫するポーズは避ける
ピラティスにはさまざまなポーズがありますが、生理中は特にお腹を強く圧迫する動きには注意が必要です。
うつ伏せになるポーズや、腹部を深くねじる動き、強い腹筋運動などは、子宮を圧迫して生理痛を悪化させたり、経血の逆流を引き起こしたりする可能性があります。生理中におすすめなのは、仰向けや横向き、四つん這いなど、お腹への負担が少ない姿勢で行うエクササイズです。
骨盤底筋を優しく刺激する動きや、股関節周りをゆっくりほぐすストレッチなど、リラックスしながらできるメニューを選びましょう。インストラクターがいるレッスンの場合は、事前に生理中であることを伝えておくと、体に優しいポーズを提案してもらえるでしょう。
体を冷やさないようにする
生理中は普段よりも体が冷えやすく、冷えによって血行不良が進むと生理痛が悪化したり、経血の排出がスムーズにいかなくなったりします。ピラティスで体を動かしているときは温まっていても、レッスン後に汗が冷えて体温が急激に下がることがあるため注意が必要です。
レッスン中は、体温調節しやすい重ね着スタイルを心がけ、休憩時や終了後にはすぐに羽織れる上着を用意しておきましょう。特に冷房が効いたスタジオでは、レッグウォーマーや腹巻きなどの小物を活用するのもおすすめです。
また、レッスン後は汗をしっかり拭き取り、できるだけ早く着替えることで体の冷えを防げます。温かい飲み物を摂ったり、帰宅後にゆっくり湯船につかったりすることで、体の芯から温めることも大切です。
冷え対策を徹底することで、ピラティスの効果をより実感しやすくなりますよ。
水分補給をこまめに行う
生理中は経血として体外に水分が排出されるため、普段よりも脱水状態になりやすい時期です。さらにピラティスで体を動かすと発汗によって水分がさらに失われるため、こまめな水分補給が欠かせません。
脱水状態になると血液がドロドロになり、血行不良による生理痛の悪化や、めまい、だるさといった不調を引き起こす可能性があります。
レッスン前後だけでなく、エクササイズの合間にも少しずつ水分を摂るよう心がけましょう。常温の水や白湯、ノンカフェインのハーブティーなど、体を冷やさない飲み物がおすすめです。
冷たい飲み物は内臓を冷やして血行を悪くするため、生理中は避けた方が安心です。喉が渇いたと感じる前に、少量ずつこまめに飲む習慣をつけることで、体調を整えながら快適にピラティスを続けられます。
まとめ
生理中のピラティスは、適切な服装選びと体調管理を心がけることで、心身の不調を和らげる心強い味方になってくれます。締め付けの少ないウェアや濃い色のレギンス、吸水ショーツなどを活用することで、安心してレッスンに集中できる環境を整えられるでしょう。
生理期間中だからといってピラティスをあきらめる必要はありません。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、生理と上手に付き合いながら、心地よいピラティスライフを送ってください。





