【反り腰改善】寝ながら簡単にできるストレッチを紹介|即効性・チェック方法も徹底解説

「反り腰を改善したいけど、激しい運動は苦手…」という方も多いのではないでしょうか?実は、反り腰は簡単なストレッチでも改善が期待できます。
本記事では、寝ながらできる簡単なストレッチから、反り腰のチェック方法、反り腰を改善する4つのストレッチを解説しています。つらい反り腰を解消して、美しく正しい姿勢を手に入れましょう。

【現在の主な活動】
世界15カ国、日本80店舗以上展開の CLUB PILATES JAPAN プレジデント
CLUB PILATES 養成コース(Teacher Training)マスタートレーナーとして CLUB
PILATES のピラティスインストラクターを育成
ピラティスのワークショップを多数開催
【経歴】
大学を卒業後、インテリアデザイナーとして店舗などの設計に携わる。
妊娠・出産を機に仕事を離れ、子育てが落ち着いた頃、ピラティスに興味を持ちパーソナルトレーナーやピラティスインストラクターとして活動を開始。
現在は CLUB PILATES
のブランドプレジデントとしてインストラクターの育成や、事業の拡大に携わる。
目次
【反り腰改善】寝ながらできる簡単なストレッチ|即効性あり!?
「反り腰をなんとかしたいけど、ハードな運動は続かない…」そんな方におすすめなのが、寝ながらできるストレッチです。リラックスした状態で筋肉の緊張をやわらげることで、骨盤の前傾をやさしくリセット。体をほぐすと同時に使えていない筋肉を目覚めさせることで、姿勢が整い、反り腰が改善しやすくなります。
ここでは、布団の上で簡単にできる「反り腰改善ストレッチ」を4つご紹介します。
膝抱えストレッチ(腰・お尻をほぐす)
反り腰を根本から整えるには、まず腰まわりやお尻の緊張をゆるめることが大切です。膝を抱えるシンプルな動きで、骨盤がニュートラルな位置に戻りやすくなります。
- 仰向けに寝る
- 両膝を胸に引き寄せる
- 両手で抱えて、腰を床に押しつけるイメージで10〜20秒キープ
このストレッチでは、腰とお尻の筋肉にやさしく圧をかけることで、緊張がゆるみ、過剰に反った骨盤がリセットされていきます。ストレッチ中は呼吸を止めずに、リラックスして行うのがポイントです。徐々に腰まわりの違和感が和らぐのを実感できるでしょう。
太もも前ストレッチ(太ももの前を伸ばす)
反り腰の人に多いのが、太ももの前側が硬くなって骨盤を前に引っ張ってしまっているパターン。そんなときは、太もも前をしっかり伸ばすストレッチが効果的です。
- 横向きに寝る
- 下の手で頭を支え、上側の足首を持つ
- かかとをお尻に近づけ、太ももの前を伸ばす
- 20秒キープ(左右それぞれ)
太ももの前が硬いと、骨盤が前傾しやすくなり、腰の反りが悪化しやすくなります。このストレッチでは、主に「大腿四頭筋」をゆるめることで、骨盤の前傾を対策できますよ。
ブリッジ手前ストレッチ(腹筋&もも裏を鍛える)
腹筋やもも裏(ハムストリングス)が働かないと、骨盤を支えきれず前に傾いてしまいます。ブリッジの一歩手前のストレッチで、骨盤を安定させるインナーマッスルを効率的に目覚めさせましょう。
- 仰向けに寝て、膝を90度に曲げる
- 両足裏を床につける
- 腰を反らせないようお腹に力を入れて、腰を床に押しつける
- 10秒キープを3回繰り返す
フォームのポイントは「腰を反らせないこと」。お腹をへこませるように力を入れながら行うと、体幹が安定し、日常生活でも正しい姿勢がキープしやすくなります。運動不足が気になる方にもぴったりの軽めエクササイズです。
ワニのポーズストレッチ(腰回りをほぐす)
腰まわりのハリや違和感が気になる方には、「ワニのポーズ」がおすすめ。背骨をねじるような動きで腰・背中・お尻の筋肉をまとめてほぐし、体の左右バランスを整える効果が期待できます。
- 仰向けに寝て両腕を横に広げる
- 片膝を立てて反対側へ倒す
- 視線は膝とは逆方向に向け、20秒キープ(左右)
このストレッチは、腰の張りやコリが原因で反り腰が悪化している人にぴったりです。ひねりの動作によって、姿勢維持に欠かせない背骨まわりの柔軟性が高まり、体幹の安定感がアップします。腰痛が気になる方におすすめのストレッチです。
【反り腰対策】立ったままできる簡単ストレッチ
反り腰の改善には、立ったままできるストレッチも有効です。特に骨盤まわりの筋肉を緩めたり、姿勢を整えることを目的とした動きが効果的。ここでは、時間がない人でもすぐに取り入れられる、簡単かつ即効性のあるストレッチ方法を4つご紹介します。
太もも前ストレッチ(骨盤の前傾を整える)
反り腰の原因の1つが、太ももの前側(大腿四頭筋)が硬くなり、骨盤を前に引っ張ってしまうこと。太もも前の柔軟性を高めることで、骨盤を正しい位置に戻しやすくなります。
- 壁や椅子に片手を添えて立つ
- 片足の甲を手でつかみ、お尻に近づける
- 膝をそろえたまま、腰が反らないようにお腹を軽く引き締める
- 20秒キープ(左右それぞれ)
このストレッチで前ももをゆるめることで、骨盤が中立のポジションに戻りやすくなり、反り腰の改善が期待できます。
腸腰筋ストレッチ(股関節まわりをほぐす)
腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ重要なインナーマッスル。ここが硬くなると、骨盤が前傾し、腰が反るクセが強くなります。しっかり伸ばして、骨盤を自然な位置に整えましょう。
- 足を前後に開いて立つ(大きめの一歩)
- 後ろ足のかかとは軽く浮かせる
- 骨盤を立てたまま、体を前にスライドさせる
- 腰を反らさず20秒キープ
このストレッチでは股関節の深部をじっくり伸ばすことができ、骨盤前傾を防ぐサポートになります。
もも裏ストレッチ(腰の反りをやわらげる)
ももの裏側(ハムストリングス)が硬いと、骨盤を後ろに引く力が弱くなり、腰が過剰に反りやすくなります。しっかり伸ばすことで、骨盤のバランスを取り戻しやすくなります。
- 足を肩幅に開いて立つ
- 上体を前に倒し、両手をすねや床に近づける
- 膝は軽く曲げてもOK
- 20秒キープ
ハムストリングスをしっかりゆるめることで、骨盤を後ろ方向に引きやすくなり、反り腰のクセをやわらげる効果が期待できます。姿勢全体が整いやすくなり、腰への負担も軽減されるでしょう。
骨盤リセットストレッチ(姿勢を安定させる)
日常生活のクセで、知らず知らずのうちに腰を反らせた姿勢が身についていることも。骨盤の正しい位置を意識して動かす練習を行うことで、良い姿勢をキープしやすくなります。
- 足を肩幅に開いて立つ
- 両手を腰に当て、腰を反らせたり丸めたりする
- 「お腹を引き込むように腰を丸める」動きを特に意識
- 5〜10回繰り返す
骨盤の前後運動を繰り返すことで、反らせすぎていた姿勢をリセットし、自然な骨盤の位置を感覚として覚えやすくなります。姿勢が安定すると、日常動作でも腰に余計な負担がかかりにくくなりますよ。
反り腰のチェック方法
「もしかして、私って反り腰かも?」と感じたら、まずは簡単なチェック方法で状態を確かめてみましょう。反り腰は見た目だけでなく、腰痛や下半身太りの原因になることもあります。ここでは、誰でもすぐにできる2つのチェック方法をご紹介します。
自身が反り腰だと自覚のある方も、「実際には反り腰ではなかった... 」というケースもあるため、確かめてみましょう。
仰向けになって確認する方法

寝転がるだけで、骨盤の傾きや腰の反り具合を手軽に確認できます。
- 固めの床に仰向けに寝て、脚をまっすぐ伸ばす
- 腰と床の間に手のひらを差し込んでみる
- 指先がすっと奥まで入る場合は、反り腰の可能性あり
正常な骨盤の状態であれば、腰と床の隙間に手のひら1枚分が入る程度で止まります。しかし、隙間が大きくて手首までスルッと入るようであれば要注意。骨盤が前傾しすぎていて、反り腰の傾向が強いサインです。
立って確認する方法
立って確認する方法は壁を使って行うため、誰でもすぐに取り入れられます。
- 壁に背中を向けて立ち、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部をつける
- 腰と壁の間に手を差し込んでみる
- 手のひらが余裕で入る場合、反り腰の可能性が高い
本来であれば、手のひら1枚分がギリギリ入るくらいが理想的。それ以上の隙間があると、骨盤が前に倒れすぎていて、腰が反っている状態といえます。肩やお尻が壁から離れてしまう場合も、姿勢のゆがみが進行しているサインです。
ストレッチ以外の反り腰対策
膝の下にクッションや枕を入れる
反り腰が気になる方は、寝ている間の姿勢にも注意が必要です。特に仰向けに寝たとき、腰と布団の間に大きな隙間ができている場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルを入れてみてください。
太ももの付け根が軽く曲がることで骨盤が自然な位置に戻り、腰の反りが緩和されやすくなります。この方法なら、日中は忙しくてケアの時間が取れないという方でも、無理なく取り入れられるでしょう。自分の体に合った高さを探しながら調整していくと、より効果を感じやすくなりますよ。
立ち姿勢を意識する
実は、日常的な立ち姿勢が反り腰の根本原因になっているケースも少なくありません。特に、胸を張りすぎたり、お尻を突き出した姿勢を続けていると、骨盤が前に傾き、腰が反りやすくなります。
立つときは、お腹に軽く力を入れ、かかと・お尻・背中・後頭部が一直線になるよう意識しましょう。鏡の前で確認したり、壁に背をつけて練習すると感覚がつかみやすくなります。
意識するポイント
- お腹を軽く引き締める:腹圧をかけることで骨盤が安定
- 膝を伸ばしすぎない:反り腰になりやすい姿勢を防げる
- 顎を軽く引く:首・背骨・骨盤がまっすぐ整う
1日の中で「立ち姿勢を意識する時間」を増やすだけでも、徐々に体のクセが改善されていきます。
座り方・椅子を工夫する
デスクワークや勉強など、長時間椅子に座る習慣がある方は、座り方次第で反り腰を悪化させてしまう可能性があります。特に、浅く腰かけて背もたれにもたれたり、足を組んで座るクセがあると、骨盤が前に傾きやすくなり、反り腰の原因になります。
反り腰対策としては、骨盤を立てて座れるよう、椅子やクッションを工夫するのが効果的です。
おすすめの対策アイテム
- 骨盤サポートクッション:骨盤が後ろに倒れにくく、自然なS字カーブをキープ
- 座面が硬めの椅子:深く腰かけやすく、猫背や骨盤の傾きを防止
- 足置き台:足が浮いてしまう人は足台を使うことで姿勢が安定
座る姿勢を見直すだけで、腰への負担を軽減でき、反り腰改善をサポートできます。
筋力を強化する
反り腰の根本的な原因として、腹筋の弱さが挙げられます。特に、身体の奥深くにあるインナーマッスル(腹横筋・腸腰筋など)が弱まると、骨盤が前に倒れやすくなり、腰が反ってしまう状態が続いてしまいます。
ストレッチで緩めるだけでなく、筋力をつけることで骨格を安定させ、反り腰を根本から予防・改善することができます。自宅でできる簡単な筋トレ(プランク、ヒップリフトなど)を継続するだけでも、反り腰の改善につながるでしょう。

反り腰対策ならマシンピラティスがおすすめ
反り腰を根本から改善したいなら、マシンピラティスを取り入れるのがおすすめです。
体に負担をかけずに骨盤や姿勢のゆがみを整えられるうえ、運動が苦手な人でも安心して始められるのが魅力。マシンのサポートで無理のない正しい動きができるため、「ストレッチだけでは変化がなかった」「筋トレは続かない」と悩んでいる方にもぴったりの対策法です。
ここでは、マシンピラティスが反り腰改善に適している理由を2つに分けて解説します。
姿勢を改善できる
反り腰の多くは姿勢のクセが原因です。マシンピラティスでは、専用マシンのサポートを受けながら体を動かすため、自然と正しい姿勢や骨盤の位置を体に覚えさせることができます。インストラクターの指導のもとで動くことで、間違ったフォームのまま筋肉を使ってしまう心配もありません。
日常生活でも、背筋を伸ばす・骨盤を立てるといった意識が無意識にできるようになり、反り腰のクセが改善されやすくなります。「姿勢が整っただけで腰痛がラクになった」「立ち姿がきれいになった」と実感する方も多く、見た目にも大きな変化が期待できますよ。
インナーマッスルを鍛えられる
反り腰を引き起こす要因の1つに、体幹の筋力不足があります。とくに腹横筋や腸腰筋といったインナーマッスルが弱くなると、骨盤が前に傾き、腰が反った姿勢になりやすくなります。
マシンピラティスでは、マシンの抵抗を利用しながら、体の深部にある筋肉を安全かつ効率的に鍛えることができるため、反り腰の予防・改善に非常に効果的。運動・ハードな筋トレは苦手という方にもおすすめのエクササイズです。
まとめ
反り腰は、見た目の姿勢だけでなく、腰痛や下半身太りといった不調にもつながる原因の1つです。放っておくと慢性的な負担がかかり、日常生活にも影響が出てしまうこともあります。
本記事では、反り腰かどうかを自分で簡単にチェックする方法から、寝ながらできるストレッチ、さらに日常で意識したい対策までご紹介しました。大切なのは、完璧を目指すことではなく、少しずつでも続けること。自分の身体にやさしく向き合いながら、快適な毎日を手に入れましょう。