ピラティスは妊娠中でもできる?始める時期や注意点を解説

「妊娠中にピラティスをしても大丈夫?」
「赤ちゃんや体に負担はかからない?」
妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて腰痛や肩こり、体の重だるさを感じやすくなります。運動不足を解消したい気持ちがあっても、妊娠中は「何をしていいのか」「どこまでなら安全なのか」の判断が難しく、動くこと自体に慎重になってしまいますよね。
ピラティスは、医師の許可を得て正しい方法で行えば、妊娠中でも取り入れられる運動です。激しい動きがなく、呼吸に合わせてゆっくり体を動かすため、体力に自信がない方や運動が久しぶりの方でも始めやすいのが特徴です。
この記事では、妊娠中にピラティスを始められる時期や期待できる効果、安全に行うための注意点を解説します。
妊娠中でもできる運動を探している方や、産後の運動不足を解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【現在の主な活動】
世界15カ国、日本80店舗以上展開の CLUB PILATES JAPAN プレジデント。
CLUB PILATES 養成コース(Teacher Training)マスタートレーナーとして CLUB PILATES のピラティスインストラクターを育成。
ピラティスのワークショップを多数開催。
【経歴】
大学を卒業後、インテリアデザイナーとして店舗などの設計に携わる。
妊娠・出産を機に仕事を離れ、子育てが落ち着いた頃、ピラティスに興味を持ちパーソナルトレーナーやピラティスインストラクターとして活動を開始。
現在は CLUB PILATES のブランドプレジデントとしてインストラクターの育成や、事業の拡大に携わる。
目次
妊娠中のピラティスはいつからいつまでできる?

妊娠中は週数によって体の状態が変わるため、ピラティスを始める時期や続けられる期間にも目安があります。ここでは、始めるタイミングと続けられる期間、事前に確認したいポイントを解説します。
安定期から始めるのが一般的
ピラティスは、妊娠16週頃の安定期から始めるのが一般的です。つわりが落ち着き、体調も安定しやすくなるため、無理なく体を動かしやすい時期とされています。
妊娠初期はホルモンバランスの変化が大きく、体調も日によって差が出やすい時期です。無理に運動を始めるより、体の変化を優先して様子を見た方がよいケースが多くあります。始める場合は、以下の条件を満たしているか確認してください。
- 妊娠経過が順調で、医師から運動制限を受けていない
- 切迫流産や出血などのトラブルがない
- 体調が安定し、日常生活に支障がない
体調が落ち着き、経過に問題がないことを確認できてからピラティスを始めると、無理なく体を動かせます。
妊娠後期まで続けられる
妊娠経過が順調であれば、妊娠後期に入ってもピラティスを続けられます。お腹の張りやすさは個人差が大きいため、後期は仰向けの時間を短くしたり、動きの強度を落としたりと、体の変化に合わせて調整しましょう。
臨月が近づくと、お腹の重みで姿勢を保つこと自体が負担になる場合があります。続けるかどうかは自己判断せず、医師やインストラクターと相談しながら決めることが大切です。
後期も継続は可能ですが、動きの強度は体の変化に合わせて調整することが大切です。
始める前は医師に相談する
ピラティスを始める前は、必ず医師に相談してください。
妊娠経過や体質は一人ひとり異なり、問題なく運動できる方もいれば、安静が必要な方もいます。自分では軽い運動のつもりでも、体には想像以上の負荷がかかっていることがあります。
- 切迫早産・切迫流産と診断されたことがある
- 高血圧や妊娠糖尿病などの合併症がある
- 双子以上の多胎妊娠である
持病やハイリスク妊娠に該当する場合は、運動の可否そのものを医師に確認してから判断してください。
妊娠中にピラティスをするメリット

妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて姿勢や体のバランスが変わり、腰や肩への負担が増えます。ピラティスは、こうした体の変化に合わせて無理なく取り組める運動です。ここでは、妊娠中に期待できるメリットを紹介します。
腰痛や肩こりの軽減が期待できる
妊娠中は骨盤が前に傾きやすく、反り腰になることで腰や肩に負担が集中しがちです。
ピラティスで姿勢を支える筋肉に働きかけると、骨盤の傾きが整いやすくなり、腰や肩への負担が分散されます。体の一部分に負荷が集中しにくくなることで、慢性的な痛みやこわばりの軽減につながります。
姿勢を支える筋肉を働かせることで、腰や肩に集中しがちな負担を分散できます。
出産に必要な筋力を維持できる
ピラティスは、骨盤底筋や体幹を中心とした深層筋に働きかけます。骨盤底筋は、子宮や膀胱を下から支える筋肉で、妊娠中は赤ちゃんの重みによって常に負荷がかかっている部分です。
この筋肉が弱ると、尿もれなどのトラブルが起きやすくなるほか、出産時のいきみにも影響します。妊娠中から適度に鍛えておくと、出産に向けて体力を保ちやすくなり、産後の回復にも良い影響が期待できます。
骨盤底筋や体幹の筋力を保つことは、出産の負担を和らげ、産後の回復にもつながります。
心身のリフレッシュにつながる
ピラティスは呼吸を意識しながら体を動かすため、気持ちが落ち着きやすいという特徴があります。深い呼吸を意識することで心身がリラックスしやすくなり、妊娠中のストレスや緊張を和らげる効果が期待できます。
深い呼吸を繰り返しながら体を動かす時間は、頭の中を整理し、日々の緊張をゆるめるきっかけになります。体だけでなく、気持ちの面でも余裕を持ちやすくなる点は、ピラティスならではの良さです。
呼吸に意識を向けながらご自身の体に集中することで、体も心もリフレッシュできます。
姿勢の崩れやむくみのケアをサポート
妊娠中は血流が滞りやすく、むくみが起こりやすくなります。
ピラティスで体を動かすと血流やリンパの流れが促され、滞りがちな水分が循環しやすくなります。あわせて猫背や反り腰といった姿勢の崩れも整いやすくなるため、見た目の変化だけでなく、体の巡りそのものが良くなるのを実感できるでしょう。
体を動かして血流を促すことは、むくみの軽減と姿勢の崩れの両方にアプローチできます。
妊娠中にピラティスをするときの注意点

妊娠中は体調や体の状態が変化しやすいため、安全に続けるにはいくつかのポイントがあります。ここでは、妊娠中にピラティスを行う際の注意点を紹介します。
マタニティ対応レッスンを選ぶ
妊娠中は、マタニティ対応のレッスンを選びましょう。通常のレッスンには、妊婦に適さない動きが含まれることがあります。マタニティ対応のスタジオなら、妊娠中の体に合わせてプログラムが調整され、体調にも配慮しながら指導を受けられます。
- マタニティ指導の資格や実績がある
- 少人数制やパーソナルレッスンを選べる
- 体調の変化に対応できる体制がある
体調に合わせて無理なく行う
レッスン中は、その日の体調に合わせて運動量を調整しましょう。妊娠中は疲れやすく、体温も上がりやすい時期です。無理をせず、水分補給や休憩を取りながら行うことが大切です。
- こまめに水分を補給する
- 室温や換気を調整する
- 疲れや息切れを感じたら休む
お腹を圧迫する動きは避ける
お腹に負担がかかる動きは避けてください。うつ伏せや強い腹筋運動、長時間の仰向け姿勢は、お腹や血管を圧迫するおそれがあります。
- うつ伏せで行う動き
- 負荷の強い腹筋運動
- 長時間の仰向け姿勢
仰向けの姿勢も、長く続けると血管が圧迫されて気分が悪くなることがあります。
異変を感じたらすぐ中止する
体に異変を感じたら、すぐに運動を中止してください。無理に続けると症状が悪化する可能性があります。
次のような症状がある場合は、運動を中止し、速やかに医師へ相談しましょう。
- 出血や破水
- 強いお腹の張りや痛み
- 激しいめまいや動悸、頭痛
- ふくらはぎの痛みや腫れ
これらの症状が一つでも当てはまる場合は、迷わず運動を止めて医師に相談してください。
クラブピラティスの妊娠中の方への対応

クラブピラティスでは、妊娠中の方がレッスンを受講する際の条件を設けています。ここでは、受講条件や妊娠週数ごとの対応を紹介します。
受講には主治医の許可と診断書が必要
妊娠中にレッスンへ参加する場合は、主治医の許可を得たうえで診断書を提出する必要があります。本人の意思と主治医の判断をもとに、クラスへ参加できます。
また、妊娠中のエクササイズによって起こりうる症状を理解したことを明記した誓約書への署名も必要です。
- 主治医の許可を得る
- 診断書を提出する
- 誓約書へ署名する
妊娠中にレッスンを受講するには、診断書の提出と誓約書への署名が必要です。
妊娠12週目までは受講できない
妊娠1〜12週目の方は、クラスを受講できません。
また、妊娠中の方は新規入会もできません。現会員様が妊娠中であることが判明した場合は、早めにスタジオへ連絡してください。
週数によって参加できるクラスが異なる
妊娠13週目以降は、週数によって参加できるレッスンが異なります。
| 妊娠週数 | 参加できるレッスン |
|---|---|
| 13〜16週目未満 | マタニティ資格を持つインストラクターによる「Reformer Flow1.0」プライベートトレーニング |
| 16〜20週目未満 | マタニティ資格を持つインストラクターによるプライベートトレーニング |
妊娠13週目以降は、週数に応じて指定されたプライベートトレーニングを受講できます。
産後6週以内の再開にも医師の確認が必要
産後6週以内にトレーニングを再開する場合も、主治医の許可を得たうえで診断書を提出する必要があります。
出産による体への負担は妊娠中の運動以上に個人差が大きく、回復の状態を確認したうえで再開時期を判断する必要があるためです。
妊娠中のピラティスでよくある質問

妊娠中のピラティスについて、よくある質問をまとめました。
マシンピラティスとマットピラティス、妊娠中はどちらがおすすめ?
妊娠中は、体を支えやすいマシンピラティスがおすすめです。
器具が動きを補助するため、バランスを保ちやすく、強度も細かく調整できます。
マットピラティスは自分の体重を支える必要があるため、妊娠前から経験がある方に向いています。
| 比較項目 | マシンピラティス | マットピラティス |
|---|---|---|
| 体への負担 | 器具が支えるため少ない | 自分の体重を支えるためやや大きい |
| 向いている人 | 妊娠中・運動初心者 | マット経験がある方 |
| 強度の調整 | スプリングで調整できる | 動きで調整する |
運動初心者でも始められる?
ピラティスは呼吸に合わせてゆっくり体を動かすため、運動経験が少ない方でも取り組みやすい運動です。
初めての方は、少人数制やパーソナルレッスンを選ぶと安心です。
産後はいつから再開できる?
産後の再開時期は、体の回復状態によって異なります。
自己判断ではなく、医師の許可を得てから再開してください。
クラブピラティスでは、産後6週以内に再開する場合、主治医の許可と診断書の提出が必要です。
妊娠中のピラティスは安産につながる?
ピラティスをすれば必ず安産になるわけではありません。
ただし、体幹や骨盤底筋を鍛えたり、呼吸法を身につけたりすることは、出産に向けた体づくりに役立つ可能性があります。
まとめ

妊娠中のピラティスは、医師の許可を得て正しい方法で行えば、無理なく取り入れられられます。安定期を目安に始め、その日の体調に合わせて運動量を調整しながら続けましょう。
- 安定期以降を目安に始め、事前に医師の許可を得る
- 腰痛や肩こりの軽減、心身のリフレッシュが期待できる
- お腹を圧迫する動きは避け、異変を感じたらすぐ中止する
- クラブピラティスでは、主治医の許可・診断書・誓約書が必要
クラブピラティスでは、最大12名までの少人数制グループレッスンと、4段階のレベル別クラスを用意しています。自分のレベルに合ったクラスを選べるため、ピラティスが初めての方でも始めやすい環境です。
30分の無料体験クラスも実施しています。妊娠中は受講条件がありますが、産後にピラティスを始めたい方やスタジオの雰囲気を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。




