ピラティスインストラクターは「やめとけ」と言われる理由とは?失敗する人の特徴と成功するためのポイントを解説!

「ピラティスインストラクターはやめとけって本当?」「実際のところ、何が大変なの?」
ピラティスインストラクターを目指す方の中には、ネガティブな意見を目にして不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実際に働き方によっては収入が不安定になったり、常に継続して学び続ける必要があったりするなど、大変な面はあります。
この記事では、ピラティスインストラクターが「やめとけ」と言われる理由、仕事内容やメリット、成功するための方法まで詳しく解説します。
メリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った働き方を見つけることができれば、充実したキャリアを築けるはずです。
【現在の主な活動】
世界15カ国、日本80店舗以上展開の CLUB PILATES JAPAN プレジデント。
CLUB PILATES 養成コース(Teacher Training)マスタートレーナーとして CLUB
PILATES のピラティスインストラクターを育成。
ピラティスのワークショップを多数開催。
【経歴】
大学を卒業後、インテリアデザイナーとして店舗などの設計に携わる。
妊娠・出産を機に仕事を離れ、子育てが落ち着いた頃、ピラティスに興味を持ちパーソナルトレーナーやピラティスインストラクターとして活動を開始。
現在は CLUB PILATES
のブランドプレジデントとしてインストラクターの育成や、事業の拡大に携わる。
目次
ピラティスインストラクターは「やめとけ」と言われる理由

ピラティスインストラクターの仕事には、華やかなイメージとは裏腹に、現実的な課題もあります。ここでは「やめとけ」と言われる理由を解説します。
収入が不安定になりやすい
フリーランスとして活動する場合、収入が月によって大きく変動するのが現実です。レッスンの予約が入らなければ収入が大幅に減ることもあり、生活が不安定になる恐れがあります。
特に独立したばかりの頃は、固定のクライアントが少なく安定した収入を得るまでに時間がかかります。また、季節や時期によってレッスンの受講者数も変わるため、年間を通して収入を安定させることが難しいケースも少なくありません。
資格を取得しただけでは、十分な収入を得られないこともあるという現実を理解しておく必要があるでしょう。
体力的にハードで身体の負担が大きい
1日に複数のレッスンを担当すると、想像以上に体力を消耗します。長時間立ちっぱなしでのレッスンやスタジオ間の移動、同じ動きを繰り返し見せることで、特定の部位に疲労が溜まっていきます。
複数のスタジオを移動しながらレッスンを行うことも多く、移動時間も含めると1日のスケジュールが過密になりがちです。レッスンの連続で疲労が蓄積しやすく、常に自身のコンディションを維持することが求められます。
自分自身の身体のメンテナンスを怠ると、ケガや体調不良につながり、仕事を続けられなくなるリスクもあります。長く活躍するためには、セルフケアにも気をつける必要があります。
資格取得後も継続的な学習が必要
ピラティスインストラクターは、資格を取得したら終わりではなく、常に新しい知識や技術を学び続ける必要があります。ピラティスの世界は進化し続けており、より効果的な指導法や最新の解剖学の知見が日々更新されます。
ワークショップや勉強会への参加、上位資格の取得など、継続的な学習には時間とお金がかかります。学ぶことが好きでない方や、資格を取ればそれで安心だと考えている方にとっては、継続的に学習しないといけない環境の負担が大きく感じられるかもしれません。
集客やマーケティングのスキルが求められる
フリーランスとして働く場合は、レッスンの質だけでなく、自分自身を売り込む力が必要です。どれだけ優れたインストラクターでも、会員様が集まらなければ収入にはつながりません。
SNSでの情報発信、ホームページの運営、チラシの作成など、マーケティング活動にも時間を割く必要があります。レッスン以外の業務が想像以上に多く、教えることだけに専念できないという現実に戸惑う方も少なくありません。ビジネススキルを身につける努力も求められるため、指導だけをしたいと考えている方には負担に感じられるでしょう。
ピラティスインストラクターの仕事内容

ピラティスインストラクターは、レッスンを教えるだけが仕事ではありません。ここでは、実際の業務内容を詳しく紹介します。
レッスンの企画と指導
インストラクターのメイン業務は、レッスンプログラムを組み立て、わかりやすく指導することです。会員様のレベルや目的に合わせて、適切なエクササイズを選び、効果的な順番で構成していきます。
- グループレッスン
初心者から上級者まで同時に満足させる工夫が求められます。レベルの異なる参加者全員が充実感を得られるよう、指導の幅広さや柔軟性が必要です。 - パーソナルレッスン
一人ひとりの身体の状態や目標に合わせたオーダーメイドのプログラムを提供します。個別対応により、その人に最適な内容でトレーニングや指導を行うことができます。
どちらのレッスン形式でも、会員様が正しいフォームで動けているかを確認しながら、必要に応じて調整を加え、安全で効果的な指導を行います。
カウンセリングとコミュニケーション
会員様の悩みや目標をしっかりヒアリングし、信頼関係を築くこともピラティスインストラクターとして重要な仕事です。レッスン前後の会話を通じて、体調の変化や気になる点を把握し、次回のレッスンに反映させます。
身体の悩みだけでなく、精神的なストレスや生活習慣についても相談を受けることがあります。親身に話を聞き、適切なアドバイスができるコミュニケーション能力が、リピーターを増やすうえで欠かせません。
信頼関係が深まるほど、インストラクターとしてのやりがいも大きくなります。
集客やスケジュール管理
インストラクターは、レッスン指導以外にも多くの業務を担当します。SNSでの情報発信やブログの更新、体験レッスンの企画などの集客活動、レッスンの準備や片付け、事務作業などは働き方に関わらず必要です。
- フリーランスの場合
レッスンスケジュールの調整・予約管理を自分で行います。会計処理や確定申告、会場の手配、料金設定なども自己責任で管理します。 - スタジオ勤務の場合
スタジオが用意したスケジュールに沿ってレッスンを担当します。スタジオの運営に関わる業務もあるため、組織の一員としての役割も求められます。
こうした裏方の仕事をこなしながら、質の高いレッスンを提供し続けることが、プロのインストラクターには求められます。教えること以外のスキルも身につけ、総合的な対応力を磨くことが重要です。
ピラティスインストラクターになるメリットとやりがい

収入面や体力面での課題はあるものの、ピラティスインストラクターという仕事には大きなやりがいと魅力があります。ここでは、この職業ならではのメリットを紹介します。
好きなことを仕事にできる充実感
ピラティスが好きで始めた方にとって、それを仕事にできることは何よりもやりがいを感じられるでしょう。毎日好きなことに取り組み、それで生計を立てられる充実感は、他の仕事では得られない特別なものです。
自分自身も日々ピラティスを実践しながら働けるため、健康的なスタイルや生活習慣を維持しやすくなります。趣味と仕事が一体になった生き方は、人生そのものを豊かにしてくれます。
好きなことを仕事にすることで、楽しみながら新しいことにも挑戦でき、自己肯定感の向上にもつながるでしょう。
会員様の変化を間近で感じられる
会員様の身体が変わり、笑顔が増えていく様子を目の当たりにできることは、インストラクター最大のやりがいです。姿勢が良くなったり、痛みが軽くなったりと、目に見える効果が表れると、自分の指導が役立っていることを実感できます。
姿勢が改善されたり、長年の痛みが和らいだりと、目に見える効果が現れると、自分の指導が本当に役立っていることを実感できます。レッスン後に感謝の言葉をいただく瞬間は、何にも代えがたい喜びです。
人に良い影響を与えられる仕事だからこそ、困難があっても前向きに乗り越えられるでしょう。
CLUB PILATESでは、インストラクターとして活躍している方のリアルな声をインタビューページで公開しています。実際に働いている方のやりがいやキャリアの築き方を参考にすることで、自分に合った働き方も見えてくるはずです。
時間や場所の自由度が高い働き方ができる
フリーランスであれば、自分のライフスタイルに合わせて働く時間や場所を選べます。子育てや介護と両立したい方、複数の仕事を掛け持ちしたい方にとって、柔軟に働けることは大きなメリットです。
オンラインレッスンを取り入れれば、自宅からでも指導できます。通勤時間がなくなり、効率よく働くことも可能になります。また、スタジオ勤務でも、シフト制で自分の都合に合わせやすい職場が多く、ワークライフバランスを保ちやすいのも魅力です。
需要の高まりで将来性がある
健康意識の高まりとともに、ピラティスの需要は年々増えています。特に予防医学の観点から、運動習慣の重要性が注目され、ピラティスを始める方が増えています。
高齢化社会において、シニア向けのピラティスやリハビリピラティスなど、専門性を持ったインストラクターのニーズも高まっています。継続的に学び、専門分野を持つことで、長く安定して活躍できる可能性があります。市場の拡大とともに、インストラクターとしてのキャリアの幅も広がっていくでしょう。
ピラティスインストラクターに向いている人・向いていない人

ピラティスインストラクターには、向き不向きがあります。ここでは、どんな人がこの仕事に適しているのか、具体的に解説します。
ピラティスインストラクターに向いている人
まず、人と接することが好きで、相手の成長を喜べる方はこの仕事に向いています。一人ひとりの変化に寄り添い、サポートすることに喜びを感じられる方は、長く活躍できるでしょう。
- 学び続けることが苦にならない方
- 自己管理能力が高く、計画的に行動できる方
- 柔軟な思考を持ち、臨機応変に対応できる方
- コミュニケーション能力が高く、人の話を丁寧に聞ける方
フリーランスとして活動するなら、自分でスケジュールや収入を管理する力も必要です。情熱と向上心を持ち続けられる方なら、困難を乗り越えて成功できる可能性が高いでしょう。
ピラティスインストラクターに向いていない人
逆に、以下のような方は、ピラティスインストラクターという仕事に苦労する可能性があります。
- 体力に自信がなく、身体を動かす仕事が苦手な方
- 人とのコミュニケーションが苦手で、一人で黙々と作業したい方
- 学習意欲が低く、資格取得後は勉強したくない方
- マーケティングや集客活動に抵抗がある方
特に、継続的な学習や人との関わりを避けたい方、安定した収入をすぐに求める方にとっては、スタジオ勤務・フリーランスを問わず厳しい職業といえるでしょう。この仕事の本質を理解したうえで、自分に合っているかを慎重に判断することが大切です。
ピラティスインストラクターとして成功する方法

ピラティスインストラクターとして長く活躍するには、働き方を工夫することが大切です。自分に合ったスタイルを見つけてみましょう。
まずは副業として始める
いきなり独立するのではなく、まずは副業としてスタートすることで、収入面のリスクを減らせます。本業で安定した収入を確保しながら、週末や平日の夜にレッスンを行うことで、無理なくキャリアを築けます。
副業期間中にレッスンスキルを磨き、集客のノウハウを蓄積することで、独立への準備が整います。焦らずじっくりと基盤を作ることが、長期的な成功につながるでしょう。
正社員雇用で安定収入を確保する
大手スタジオや企業に正社員として雇用されることで、安定した収入を得られる可能性が高いです。また福利厚生もあり、フリーランスと比べると、生活の不安が軽減されます。
正社員として働きながら経験を積み、スキルを高めることで、将来的に独立する際の強みになります。また、スタジオのネットワークを活かして人脈を広げることも可能です。まずは安定した環境で実力をつけ、その後のキャリアを考えてみましょう。
専門スキルを高めて差別化を図る
他のインストラクターとの差別化を図るために、専門分野を持つことが重要です。マタニティピラティスやシニアピラティス、リハビリピラティスなど、特定のニーズに応えられる専門性を身につけることで、価値を高められます。
上位資格を取得したり、解剖学や栄養学などの関連知識を深めたりすることも効果的です。専門性が高いほど、レッスンの単価も高くなるので、安定した収入につながります。継続的な学習への投資は、将来の収入を増やすための先行投資と考えましょう。
オンラインレッスンや動画配信を取り入れる
オンラインレッスンや動画配信でレッスンを行うことで、対面レッスンだけに頼らず、デジタル技術を活用することで収入源を多様化できます。
オンラインレッスンは地理的な制約をなくし、全国の方を対象にできるため、集客の幅が一気に広がります。また、録画した動画コンテンツを販売すれば、あなたがレッスンをしていない時間帯にも収益が発生する仕組みを作れます。
月額制のサブスクリプション型サービスや、特定のテーマに絞った単発購入型の動画など、様々な形で収益化が可能です。オンラインサービスを上手に活用すれば、効率的に収入を増やし、結果的に自分の時間的な余裕も生まれるでしょう。
まとめ

ピラティスインストラクターはやめとけと言われる理由には、収入面の不安定さや体力面の負担などが挙げられます。
また継続的に新しいことを学び続ける必要があり、向上心や情熱がある方に向いている職業といえます。
- 収入の不安定さや体力的な負担など、現実的な課題を理解しておく
- レッスン指導だけでなく、集客やコミュニケーションも重要な仕事
- 会員様の変化を間近で感じられる、やりがいのある職業
- 副業から始めたり、正社員として働いたりと、リスクを減らす方法がある
- 専門性を高め、オンラインも活用することで成功の可能性が広がる
大切なのは、自分に合った働き方を見つけることです。情熱を持ち、一人ひとりの会員様に寄り添うことができれば、ピラティスインストラクターとして長く活躍できるはずです。
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